几帳面さがあるか
看護師になる上で重要な資質のひとつに、几帳面であるということも必要となります。
例えば、自分の家がきれいに片付いている人であるならば看護師に向いていると言えるでしょう。
看護師の仕事は膨大な量に及びます。そのひとつ一つを丁寧にこなすことができないと看護師としてやっていくことはできません。患者様に処方する薬の種類も膨大な数に及びますし、書類もたくさんかかなければなりません。そしてそのひとつ一つでミスをすることは許されません。ミスは患者様の命に直結するということを肝に銘じておかなければなりません。
仕事を始めたばかりの頃は当然ながら知らないことがたくさんあると思います。先輩看護師に教えてもらわなければなりません。そのときにきちんとメモを取って、同じことを何度も聞かないようにしなくてはいけません。そういった面で几帳面かどうかということが必要になります。その日言われたことはきちんとメモに取って、家に帰ってからもう一度復習して頭に叩き込む、そういった地道な努力が立派な看護師への第一歩です。
また看護師の仕事は多岐に渡ります。その都度優先順位を付けて、順番にこなしていかなくてはいけません。そのときに頭の中がきちんと整理されていれば動きも機敏になるでしょう。片っ端から仕事を終わらせていくためには、常に次にやるべきことを意識しながら仕事をしていかなくてはなりません。ひとつの仕事が終わってから一息をついているようでは到底看護師の膨大な仕事量をこなすことはできません。次から次へ、どんどん仕事をクリアしていかなくてはなりません。そのためにも日頃から身の回りの整理整頓をしておけば、頭の中の整理整頓も上手になってくるはずです。
そして一番大切なのは、時間にも几帳面でなくてはならないということです。どこの会社でも、社会人であれば同じでしょうが、仕事に遅刻するなんてことはもってのほかです。それ以外にも、看護師の仕事にはたくさんの締め切りがあります。患者様の容態は刻一刻と変化します。それをリアルタイムで情報共有するためには、仕事のスピードが要求されます。一週間前のデータをあげても、それは何の意味ももたないことがあります。ですから、時間の感覚にシビアであればあるほど、立派な看護師になれるということです。
几帳面であるかどうかは訓練をすることである程度克服することができます。日頃から自分の身の回りを整理整頓することから始めるのがいいでしょう。